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京田川
【きょうでんがわ】


上流部を祓川ともいう。庄内地方中央部を貫流する延長3万7,283mの一級河川。最上川の支流の1つ。東田川郡羽黒(はぐろ)町大字川代地内の月山(1,980m)北西麓に端を発し,庄内平野南縁に延びる丘陵地を北流する。同郡藤島町大字添川地内で庄内平野に達し,同郡余目(あまるめ)町大字家根合の落合地内で左から藤島川を入れ,北西流して酒田市大字宮野浦東方で最上川に注ぐ。流域面積123.9km(^2)のうち山地は28%で,大半は庄内平野南半(最上川左岸)。沿岸一帯の開村の時期は古いが,最上川との合流点付近はかつては赤川も流入し,洪水が頻発し水田耕作が不可能であった。現在は赤川を分流し,水田地帯となっている。河川名の京田の大字は経田に通じ寺への寄進田を意味するともされる(安彦好重:山形県の地名)。上流の祓川は磐梯朝日(ばんだいあさひ)国立公園域北端にあたり,出羽三山の1つ羽黒山の神域である。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7024806