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金峯山
【きんぼうさん】


朝日山地北西部大鳥屋岳(989m)から北に延びる尾根,通称摩耶(まや)山地の先端に位置する山。標高459m。「きんぽうざん」ともいい,地元では「きんぼうやま」の呼称で親しまれている。古くは蓮華峰,そののちは八葉山とも称した。承暦年間に和州宇多城主丹波守盛宗が出羽に移り,氏神であった吉野の金峯山を勧請してから金峯山となったと伝えられる。明治3年まで,金峯蔵王権現の修験道で栄え,羽黒派修験とともに強い勢力を有していた。山頂には金峯神社・中腹に中の宮が祀られ,新緑・紅葉の美しい山としても知られている。登山路は,青竜寺・新山・湯田川温泉(藤沢)の各所から老杉の間を通るものが整備されている。昭和39年ブッポウソウ生息地と判明し,注目を集めている。昭和16年4月,文部省名勝地の指定を受け庄内海浜県立自然公園に含まれる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7024830