100辞書・辞典一括検索

JLogos

18

碁点
【ごてん】


最上川中流にある最上川三難所の1つ。川床に碁石を並べたように岩が突起していることから称されたといわれ,最上川筋絵図には周辺に巻石・目当石・杉嶋・中嶋・よこ石・女ごてん・七内石・釜石・獅子石・くくり石などの岩が見える。最上氏時代にはじめて開削されたが,舟運時代の通船は困難を極めた。付近の川幅は100m程度で,川の内側には多くの岩礁が広がり,平水時には水面近くに見え,通行する船は深度のあるところをぬって通過した。江戸期,廻米川下げのときには,最上船と酒田船が番舟を出している。破船の例としては,嘉永3年の吉田条太郎代官所支配の廻米を積んだ酒田船頭佐吉船があり,付近の村々で計20俵があげられている(歴史の道―最上川1)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7025043