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鮭川
【さけかわ】


上流部を大沢川ともいう。最上地方北部,延長4万8,464mの一級河川。最上川の支流の1つで,最上川水系の支流中最大の116km(^2)の流域面積を有する。最上郡真室川(まむろがわ)町大字差首鍋(さすなべ)の北端,秋田県境の水無大森(911m)に端を発し,同郡鮭川村北部で真室川を合わせる。狭義には真室川との合流点以下を鮭川と称する。中流以南は南北に長い河谷平野で,鮭川盆地と称され,比高の小さい河岸段丘が広く発達している(県史本編1)。下流部は大きく曲流し,同郡戸沢村大字津谷地内で最上川に注ぐ。流域の89%は山地となっている。サケ・マス・アユなど魚類に富み,流域には縄文時代の遺跡が数多く分布する。上流にある昭和42年に完成した高坂ダムは治水と発電に重点がおかれたものでその経済効果は大きい。真室川のほか主な二次支川に金山川・泉田川・升形川・曲川・濁沢(にごりざわ)川などがある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7025264