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三宝荒神山
【さんぽうこうじんさん】


蔵王山中央部に位置する山。標高1,703m。南側の緩斜面には自然植物園と散策路がある。三宝荒神とは「火の神」「かまどの神」であり,その基礎をなしたものは荒神であるとされている。また修験者が回峰修行に必ず入れている山で,山岳宗教の中心となる大峰から最も離れているところにみられる山でもある。北側は断層で落ち込み,急崖をなして荒々しい様相を呈している。急崖の中腹に夫婦岩(ローソク岩)がそそり立ち,険しさを引きたてている。南西側の急斜面はアオモリトドマツ林でザンゲ坂といわれ,冬季スキー客でにぎわう。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7025344