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庄内小国川
【しょうないおぐにがわ】


庄内地方,西田川郡温海(あつみ)町のほぼ中央を西流し日本海に注ぐ延長21.6kmの二級河川。日本海に臨む摩耶(まや)山系の横谷の1つ。格子状の地質構造帯によって,並行する河川とそれに直角に合流する小支流が形成されている。摩耶山(1,020m)北西麓に端を発し大字越沢地内を北流してから西に転じ,著しく開析しながら,木野俣・小国・神馬沢・槇代など山間の集落をぬって大字大岩川地内で河口となる。支流数3。庄内小国川水系の総延長は約26.1km。沿岸は狭く長い段丘が連続するが,河口部はむしろ狭隘である。小国堰・荒巻堰などの本支川合わせて6か所の用水口があり,92haが灌漑される。大字槇代地内には大正5年東北電力により設置された最大出力250kwの水路式発電所がある。大字小国地内楯ノ山は城跡。河口一帯は庄内海浜県立自然公園域内。「小国」は周囲を山地に囲まれた小盆地の意で,河川名はこの地名に由来する。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7025603