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白鷹山
【しらたかやま】


白鷹丘陵の中心をなす火山。山頂に虚空蔵菩薩を祀っているので,虚空蔵山ともいう。南陽市・東村山郡山辺(やまのべ)町・西置賜(にしおきたま)郡白鷹町にまたがる。標高986m。北東に開けた直径4kmの爆裂火口をもち,外輪山の分離したものと考えられる。火口底の凹地には,曲沼・苔沼・大沼・荒沼などの湖沼群がある。山頂の虚空蔵菩薩は,村山地方南部と北部置賜地方北部の信仰が厚く,旧暦5月13日はその縁日で今日でも多くの参拝者でにぎわう。また,山麓の住民にとっては,天候・農作業のすすめ具合いの目途を示す山として親しまれている。白鷹山にちなむ伝承も多い。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7025662