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鼠ケ関川
【ねずがせきがわ】


庄内地方,西田川郡温海(あつみ)町の南部を西流する延長15.7kmの二級河川。町の南東端に位置する摩耶(まや)山(1,020m)の西麓に端を発し,上流標高200mの大字関川付近から狭長な河岸段丘を形成しながら西流する。中流の大字小名部(おなべ)付近は谷幅が最も広く,水田が広がる。下流部にも水田があり,左岸に古代の製塩跡がある。大字鼠ケ関地内で日本海に注ぐ。河口の鼠ケ関は,日本海岸における新潟との県境に位置し,古くは念珠関・念種ケ関とも記され,白河・勿来(なこそ)と並ぶ奥羽三古関の1つであった。関跡は河口付近の右岸の山裾にある。関川・鼠ケ関などの集落は戊辰戦争時新政府軍と庄内軍の激戦地となった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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