羽黒川
【はぐろがわ】

置賜(おきたま)地方，米沢市東部を流れる延長16.7kmの一級河川。最上川の支流の１つ。米沢市大字大沢南部の栂森（1,628m）北麓に端を発し，狭い河岸段丘を形成して北流する。大字大小屋清水地区から刈安川合流点までは狭隘部となるが，以下米沢盆地の東縁に沿って北流し，米沢市街の東を経て最上川に流入する。国鉄奥羽本線が流路に沿う。刈安川には昭和51年水窪ダムが建設された。西の最上川・東の天王川とともに若干の開析をみる合成扇状地を形成する。流域面積56km(^2)。米沢藩上杉氏の治世以来，四ケ村堰・元福沢堰・片子大堰などが開削され米沢盆地東部を灌水している。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7026981