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馬見ケ崎川
【まみがさきがわ】


村山地方,山形市を北西に貫流する延長2万2,463mの一級河川。最上川支流須川の二次支川。蔵王山の主峰熊野岳(1,841m)の北麓に端を発する。源流八方沢と葉ノ木沢の2渓流が蔵王ダムに流入し,標高550m地点で北西に流出する。東部の笹谷峠西部に端を発する滑川合流地点付近で西流に転ずる。谷の開口部にあたる盃山と千歳山の間を出て,馬見ケ崎川扇状地を形成する。山形市街地はこの開口部正面の扇面上に立地している。現在の流路は人工堤によって固定され,盃山麓で北西に転じ,村山高瀬川を入れながら山形市大字中野目地内で須川に注ぐ。流域面積43.8km(^2)。最上氏以来の居城山形城(霞ケ城)は湧水帯上に位置する。扇頂部からは古くから放射状の用水網が整備され,市街地と外周の水田地帯を潤している。県都山形市のシンボルとして親しまれている川でもある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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