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村山野川
【むらやまのがわ】


村山地方,東根(ひがしね)市中央部を東西に貫流する延長12.2kmの一級河川。最上川の支流の1つ。東根市域の東端,奥羽山脈の白髪山(1,284m)北麓に端を発する。標高300mの間木野(まぎの)(大字観音寺)付近で山形盆地に至り,北部と南部を西流する白水川・乱(みだれ)川とともに半径12kmに及ぶ合成扇状地を形成する。西村山郡河北(かほく)町大字谷地対岸で最上川に流入する。扇央部の地下水位は低く伏流となる。地表水に乏しい扇央部の開拓は近世にはいってからで,現在はサクランボ・リンゴなどの果樹園が広がる。扇端の野田(大字野田)・三ツ屋(大字羽入)などの集落以西は水田が広がる。上流右岸の標高700~1,100m地点にある南北1.2km・東西3km余の平坦面は,大平(おおだいら)牧場となり,夏季の放牧に利用されている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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