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留棹庵島
【りゅうとあんとう】


波渡崎(はとざき)の西方1kmの日本海上にある小島。玄武岩からなり,海面から出ているものは2つ,ほかに海中に暗礁がある。海流が強く,海難があったが,魚族の回遊も多いので,島の北側に明治中期からマグロ大謀網やサケ建網などが設置されている。周辺は前山礁(まえやまくり)と呼ばれる魚礁で,冬のヤリイカ,夏のタイ・メバルなど底魚の生息が多い。かつてこの島に時宗留棹庵があったといわれ,その後庵寺は鶴岡市大字堅苔沢(かたのりざわ)大波渡(おおばと)に移されたと伝えられる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7028413