100辞書・辞典一括検索

JLogos

14

藁田禿山
【わらたはげやま】


月山(1,980m)の北6kmに位置する山。標高1,217m。御浜池火山体の東側が飛散した名残をとどめるもの。山の肩にあたるところが三宝荒神と称され,東普陀落(ひがしふだらく)の中心で,三山修験道および信仰の御秘所で,金剛界をあらわし,父を表現する。普陀落信仰の起源は平安期の浄土思想に由来するといわれる。出羽三山への修験者の登山口の1つに立谷沢口がある。立谷沢の砂金を求めて進み,旧火口湖の性格をもつ御浜池の彼方に奇異な三宝荒神をのぞみ,普陀落信仰が始まったといわれる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7028487