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会津朝日岳
【あいづあさひだけ】


南会津郡只見町の南部にある山。標高1,624m。会津駒ケ缶(2,132.4m)付近から北に広がる古生層山地のほぼ北端を占める。山頂を含む東西約2kmの稜線は南北両側に鋭く切れ落ちた断崖と急斜面を伴い,標高の割に山容は険しい。山頂から南東0.5kmの所には鋸刃(1,610m)のピークがある。会津朝日岳を中心とするこの付近の山地は,深い谷と急峻な斜面のほかに,著しい定高性を示す稜線が大きな特徴となっており,高倉山(1,574m)・三角山(1,512m)などもその一部である。登山コースは,伊南(いな)川の支流黒谷川沿いの白沢から,白沢(アカクラ沢)をさかのぼる道が開かれている。国立公園に名を連ねる山形県の朝日岳(1,870m)とは知名度のうえで比較にならない無名の山であるが,南会津に残された深山幽谷の1つとして風格がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7028504