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吾妻小富士
【あづまこふじ】


福島市,吾妻山の東部,東吾妻火山群の東部にある富士形の山。標高1,704.6m。一切経山東南の爆発口とみられる浄土平の東側にある新しい火山。径600m・深さ120mほどの火口が山頂にあり,火山岩屑が水を通すとみえ,火口湖は存在せず,五葉松や灌木が点在している。火山の原形はきわめてよく保存され,一部に浅い雨裂ができているだけで,斜面は大部分裸地になっている。東斜面の灌木の群落は遠望すると火口のように見える。融雪期にみられる北東斜面の兎形も有名である。浄土平から火口壁までの比高は70mほどで,磐梯吾妻スカイラインが開通してから子供でも登れる山になった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7028716