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阿武隈峡
【あぶくまきょう】


蓬莱峡ともいう。蓬莱岩があるのでこの名が使われている。福島盆地の南縁には阿武隈山地北西縁の小浜山麓地が延びてきて,阿武隈川はこの山麓地にかかり,比高150mも低い福島盆地床に流出するので,深い峡谷をここに刻んだ。大部分は古期花崗閃緑岩から成る山地であるが,谷口付近では霊山層の角礫岩から成る地層も刻んでいる。立子山の若の内(じやくのうち)付近の川床には花崗岩から成る岩山が突出して,神仙がすんだという蓬莱山を思わせるので,蓬莱岩と名づけられた。その南方にある鮎滝渡船場跡(立子山字舟場)は国史跡。阿武隈峡は県名勝および天然記念物。国鉄福島駅からバスで30分の所。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7028726