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石筵川
【いしむしろがわ】


五百川の支流で,水源は安達太良(あだたら)山頂の直下にあり16kmほど南流し郡山市熱海町東方3kmほどの所で五百川に合流する川。上流部は安達太良火山群の溶岩を浸食して流れ,猿岩の奇岩や20mにも及ぶ雄壮な銚子ケ滝(ちようしがたき)がみられる。銚子ケ滝より左岸に沿っての登山道は,赤木平の上部に出て和尚(おしよう)山を経由し安達太良山頂に達する。右岸を登ると船明神(ふなみようじん)山を経てやはり安達太良山頂に至る。中流部には石筵の埋積小盆地が形成されている。ここには源義家が石の上に筵を敷いて軍勢を指揮したという伝説が伝えられる平たい石があり,地名の起源ともなった。また戊辰戦争の時,西軍の主力部隊が石筵集落より母成峠を経て会津に攻め入った。現在は母成グリーンラインの入り口になっており,林野庁郡山実験牧場がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7028902