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岩角山
【いわづのさん】


安達部白沢村大字和田字東屋口にある山。標高336m。昭和36年に県の名勝天然記念物に指定された。全山花崗岩で形成され,組織に応じて分裂し,あたかも古城郭の積み石が崩壊した姿を見るような乱雑な累層が随所にみられる。日本における花崗岩浸食風景の一典型とされている。岩角山という名称もこの景観から生まれたものと思われる。山頂からの眺望もすばらしく,さらに山内にある和田山岩角(がんかく)寺は中世に密教道場として開山されたらしく,鎌倉末期作と推定される毘沙門天像,および善尼子童子像,吉祥天女像の3躯があり県の重要文化財に指定されている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7029149