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請戸川
【うけどがわ】


双葉郡浪江町にあり,阿武隈山地に源を発し,太平洋に注ぐ双葉郡で木戸川に次ぐ長い河川。長さ42km。藩政時代には室原川と呼ばれ,河口付近で高瀬川と合流し,泉田川または請戸川とも称した。その水源は旧津島村,阿武隈山中の白馬石山(821.4m)の南西麓羽附(596m)に発し,津島の中心を東に流れ,昼曽根を過ぎると峡谷をきざんで流れ,付近には東北電力昼曽根発電所がある(最大出力500kw)。それより大柿・室原集落を通り,浪江町の市街地の北寄りを横切り,北幾世(きたきよ)橋の下流荒井の南で高瀬川を合わせ請戸浜で太平洋に注ぐ。河川延長43km。河口に近い請戸橋の上流は泉田川漁協の鮭の梁(やな)場があり,観光客でにぎわう。河口の請戸漁港は活魚として生きたまま魚を東京に送るので有名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7029197