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遠藤ケ滝
【えんどうがたき】


不動滝ともいう。安達郡大玉村にあり,杉田川の上流,標高770mほどの所にある高さ5mほどの滝。大玉村玉井にある安達太良山相応寺に伝わる相応寺記(天保13年)・相応寺伝(安永2年)によると,文覚上人が嘉応年中にこの滝に不動明王を祀り荒行を行ったので,上人の俗姓をとって遠藤ケ滝と名づけたと記されている。滝の近くにお籠りをする岩屋があり,約1kmほど下流には不動堂がある。吾妻修験道岳山駈(だけやまが)けは安達太良山の北,矢筈森(やはずもり)の下にある梵字石(ぼんじいし)から始まるが,ここに至るコースの1つが相応寺口で,相応寺から元相応寺・遠藤ケ滝を経て杉田川を登りつめ,安達太良山と和尚山の鞍部に達し,峰づたいに安達太良山を経て梵字石に達したものと考えられる。遠藤ケ滝春の例祭には近郷からバスを連ねて参詣者が集まる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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