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大白森山
【おおじろもりやま】


岩瀬郡天栄(てんえい)村・南会津郡下郷町・西白河部西郷(にしごう)村との境にある山。標高1,656m。岩瀬・西白河・南会津3群の境界がこの山頂で会する。那須火山群の最北部を占める鎌房(かまぶさ)火山群の1峰で,鎌房山の寄生火山とされている。輝石安山岩から成る。地形的には山頂付近がドーム状の丸味を帯びた山容をみせるが,中腹以下は南を阿武隈(あぶくま)川,北を鶴沼川,西を観音川の各水系の谷によって深く刻まれて急斜面となっている。東に続く稜線は約2kmで鎌房山に達する。南東麓には甲子(かし)温泉があるが,甲子の名は川の合流点にある小平地につけられたもの。山頂から西方の観音川流域の最上流域は砂防指定地となっている。なお,鎌房山(1,510.2m)・大白森山の山頂以南が日光国立公園に含まれる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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