太田川
【おおたがわ】

原町市にあり，阿武隈山地東縁の国見山南西部に源を発し，太平洋に注ぐ河川。この川は相馬郡・双葉郡の境で，比曽川との流域界をなす標高722mの山の東麓，津島地内に源を発し，鉄山まで東南に流れる。この鉄山には灌漑用溜池がある。この溜池を過ぎると北東に流れを変え，羽山付近から東流し，馬場台・江畑・雫川・下太田・下高・米々沢・小浜などを通り小浜地内で太平洋に注ぐ。河川延長22kmの小河川であるが，相馬野馬追いの行われる雲雀ケ原はこの川の扇状地であり，中太田には平将門の末孫相馬重胤が元亨３年に下総から陸奥国に移住した最初の館跡が現在太田神社になっている。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7029499