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小野岳
【おのがだけ】


南会津郡下郷町北部にある山。標高1,383.4m。東は阿賀川(大川)の峡谷,西と南はその支流小野川の谷にいずれも急斜面をもって臨み,北へはやや高度を減じて1,100~1,000mの稜線を延ばしている。山体は流紋岩から成るが,山頂付近には堂平(どうだいら)と呼ばれるわずかな平坦地がある。北東斜面は半径500mほどの馬蹄形の崩壊壁で,その急崖下には土石流堆積物が不規則な起伏を伴う泥流地形をつくっている。その一部に水がたまって沼尾沼を生じた。山頂からは放射状に谷が発達する。古くは足借(あしがら)山と呼ばれ,山頂に小野明神を祀る社があったといわれ,山中に長者屋敷・牛道などの旧称もある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7029854