100辞書・辞典一括検索

JLogos

11

甲子高原
【かしこうげん】


「かっしこうげん」ともいい,また白河高原ともいう。西白河郡西郷(にしごう)村にあり,甲子山麓の甲子温泉の東方,阿武隈(あぶくま)川と福島・栃木県境の黒川(那珂川支流)の間,白河盆地に向かって傾斜する標高400~800mの波浪状の高原。日光国立公国の北端部。第2次大戦終了時までは軍馬補充部の放牧地などに利用された。戦後,福島県種畜牧場(旧福島種馬所)・自衛隊演習場・開拓酪農地などになり,さらに観光開発が進み,新甲子温泉・ゴルフ場・別荘地・国立那須甲子少年自然の家や福祉施設が造られた。東北自動車道白河インターチェンジと,国鉄東北新幹線(昭和56年開通予定)白河駅(建設中)が,観光ルートの起点である。那須甲子有料道路によって栃木県の那須温泉と結ばれ,甲子と南会津とをつなぐ甲子林道は,国道289号として開削されることになっている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7029976