100辞書・辞典一括検索

JLogos

13

鹿狼山
【かろうざん】


相馬郡新地町と宮城県丸森町との境にある山。標高430.1m。麓の丘陵が低いのできわだって険しく見える。「かろう」「がろう」などは石地を表し,山頂付近が急勾配の山にこの名がつけられている。頂上に小社があり,鹿狼神社という。養蚕の神をまつる。山麓は新地町の入会地で萱場となっていた。赤柴には鹿狼鉱泉や赤柴果樹団地がある。伝説にこの山に住む巨人が太平洋で貝や魚をとって食べた残りを捨てた所が新地貝塚で,これは新地町大字小川字貝塚西にある。鹿狼山は岩山ではなく登りやすい山で,太平洋に臨んで見晴らしもよく,春から秋にかけて訪れる人も多い。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7030369