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櫛ケ峰
【くしがみね】


耶麻(やま)郡猪苗代町にあり,磐梯火山を形づくる1つの火山体。那須火山帯に属し磐梯朝日国立公園のうち。主峰磐梯山の北東に位置し,標高1,636m。この西側には明治21年に生じた大爆裂火口があり,火口壁には溶岩・火山砕屑物の互層が明瞭に認められる。櫛ケ峰には2つの溶岩があり,第1溶岩は櫛ケ峰山頂から8合目付近まで分布し,沼ノ平火口北壁,新しい爆裂火口東壁によく発達する。斑晶の大きい黒灰色の含石英両輝石安山岩より成り,柱状節理や流理構造が見られる。第2溶岩は櫛ケ峰の山頂部を構成し(新しい爆裂火口東壁の最上部にも露出),岩質は第1溶岩と類似しているが石英斑晶を含まない。厚さ約30m。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7030642