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栗子山
【くりこやま】


福島市の北西,山形県境にある栗子山地の主峰。標高1,216.6m。山頂付近は古生代の黒色片岩類から成り急斜面に囲まれている。もと万世大路がその中腹に栗子トンネルを開削し米沢盆地に抜けていた。南は松川の谷から,北方は南蔵王の山麓まで広く基盤をなす古期花崗閃緑岩が分布し,それを被覆した新第三紀層が東部および南西部にある。栗子山の東に当たる文珠(もんじゆ)山東部にほぼ南北にのびる横川断層があって花崗閃緑岩から成る山地と新第三紀から成る山地が接している。ここで飯坂層や天王寺層も切り,その東部の平均高度はやや低い。グリーンタフ造山期以来活動を反復した古い断層である(5万分の1地質図説明書)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7030720