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御前が岳
【ごぜんがたけ】


大沼郡昭和村にある船鼻山(1,234m)の北に位置する山。標高1,233m。山頂から奥羽山脈を越えて阿武隈(あぶくま)の連山・飯豊(いいで)山・燧ケ岳(ひうちがたけ)・駒ケ岳などが見渡せる。全山ブナが生い茂り,ヒノキやホオの木もある。ホオは多くが刀剣の鞘(さや)に加工されたが,それに携わった人々の集落が木地小屋の地名で残っている。治承の頃,以仁王(もちひとおう)の愛妃が東国に落ち,この山に隠れ住んだといわれ,その跡と称する場所が中腹にある。山名はこれに由来するものと思われる。この山の西にある高原を大山といい,「会津風土記」によると会津藩主松平氏が鷹巣場を置き,鷹狩りを行ったところとある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7030913