100辞書・辞典一括検索

JLogos

6

十万劫山
【じゅうまんごうやま】


福島市渡利の東部にある山。標高428.9m。もと渡利と伊達郡小国村の境になっていたが,小国村のうち,大波地区が福島市に合併したので,市内の山になった。中腹以上は安山岩から成り,周囲に火山角礫岩が分布し,山麓には基盤の古期花崗閃緑岩がでている。東麓の北東から南西に延びる宮内断層に沿って,この山地は相対的に沈下したが,硬い安山岩があって浸食から保護されている。北東の山腹をめぐって秋山通り川俣道が渡利から秋山に抜けていた。上杉領時代にはこの道筋に一里塚が設けてあり,今でも東麓に一里壇の字名が残っている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7031535