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白河布引山
【しらかわぬのびきやま】


岩瀬郡天栄(てんえい)村湯本地区にある山。標高930~950m,東部の唐沢山は965m。周囲は布引高原といわれ,鎌房(かまぶさ)山(1,510.2m)から北東に緩く延びる尾根上にあり広い平坦面を残している。地質は石英安山岩質溶結凝灰岩から成り,鶴沼川を隔ててその北側に同地質の会津布引山(1,081m)がある。猪苗代湖北岸からこの山を望むと,横に布を張ったように山頂がみえるところからその名がでたといわれる。昭和31年に高原付近を流れる鶴沼川を堰き止めて羽鳥ダムを造り,灌漑用水として矢吹ケ原の開田を促進させた。広大な高原の開発も進められつつある。ゴルフ場・村営青少年旅行村(キャンプ場)・陸上自衛隊演習場などがあり,南側の緩斜面は牧場(白河布引共同利用模範牧場)に利用されている。大川羽鳥県立自然公園に指定されている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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