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高子沼
【たかこぬま】


伊達(だて)郡保原町にあり,福島盆地床にのぞむ谷の谷頭を堰き止めて作った人工的な農業用水池。周囲1,850m,水深5m,上保原地区の水田70haを灌漑する。池の周囲の丘陵には桃を主とした果樹園や,松林があり,池の周りには一面に桜の木が植えられ,春の花見の名所になっている。最近は各種の遊技施設も整えられ,遊園地の施設を備えている。この付近では11世紀頃,金の採掘が盛んであったと伝えられ,現在の沼底あたりに鉱山の施設や坑夫長屋があったという。昭和12年の夏,旱天で沼が干上がったときに沼底から採金器具が多数見つかり,この伝説が裏づけられた。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7032045