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滝川
【たきがわ】


伊達(だて)郡国見町の西半を流域とし,国道4号と山麓間の低地を埋積した長さ約10kmの1級河川。半田山の北に連なる宮城県境の山々の南斜面に源流をもって南東流し,小坂扇状地の形成にも作用し,山麓を離れる地点で流路を北東に転じて山麓の南を山崎まで流れ,さらに流路を南東に変え,国道4号の通る台地に峡谷を刻むがここに小さな滝をつくる。その後はそのまま南東流して阿武隈(あぶくま)川に注ぐ。このように流路が不自然に転向している点が注目され,これは地盤運動が新しい時代まで続き,流路の決定に強く影響したためと説明されている。平坦地にありながら,滝や峡谷をもつ珍しい川で,滝川の名も滝のあることから名づけられたという。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7032124