100辞書・辞典一括検索

JLogos

13

棚倉破砕帯
【たなぐらはさいたい】


東白川郡棚倉(たなぐら)町から岩瀬郡長沼町南方まで延びる幅2~3kmの破砕帯で阿武隈(あぶくま)山地南部の西縁を限る。南部阿武隈(あぶくま)西南縁の破砕帯ともいう。破砕帯の形成は白堊紀以前で,地質は結晶片岩や花崗岩から成る。この破砕帯を流れているのが久慈川で,上流部は阿武隈川とわずかに丘陵を境に流出する。河川の下刻作用が激しいために阿武隈川の上流の河川を争奪しこの流域に加え,また矢祭(やまつり)山付近から茨城県大子(だいご)町にかけては峡谷を形成している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7032251