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東堂山
【とうどうさん】


田村郡小野町大字小戸神(おとがみ)にある山。標高659m。阿武隈(あぶくま)山地の残丘である日影山(879.3m)に続く1突出峰で,付近の谷底平野よりは比高およそ200m。花崗閃緑岩より成る。標高600m付近の東斜面には浄土宗東堂山満福寺がある。境内には本堂のほか観音堂・毘沙門堂・鐘楼などが建てられており,周囲はうっそうとした杉林におおわれ,それらは風致保安林に指定されている。満福寺の由来は,その昔,坂上田村麻呂がこの山に陣取り,霧島岳(今の大滝根山)に拠った蝦夷を平定した故事により,徳一大師が大同2年に開山し,山号を東堂山,寺号を満福寺と命名したといわれる。この付近は阿武隈高原中部県立自然公園の一部になっている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7032509