七ケ岳
【ななつがだけ】

南会津郡田島町西部にある山。標高1,636m。山頂から北東へ約３kmにわたって稜線の南東面に比高約200mの断崖が連なる。北西側には，半径約５kmの半円形の凹地を抱き，古いカルデラ地形の一端を占める。新第三紀の凝灰岩類を基盤岩とし，第四紀初め頃噴出，堆積した石英安山岩質溶結凝灰岩から成る。北斜面の針生(はりう)方面ばかりでなく，阿賀川（大川）左岸の程窪沢・鎌越沢にも大量の岩屑を供給している。地形的には，北西方に広がる駒止(こまど)高原との関係が深い。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7032957