日山
【ひやま】

天王山(てんのうざん)ともいう。安達郡岩代(いわしろ)町と双葉郡浪江町・葛尾(かつらお)村の境にある山。標高1,057.6m。山体は前記３町村のほか，北斜面の一部は伊達郡川俣町に，南斜面は田村郡船引町に属している。山体の大半は花崗岩から成り，阿武隈(あぶくま)山地における残丘の１つで，同山地の中では大滝根山に次いで高い。この山は，太平洋へ直接注ぐ請戸(うけど)川とその支流高瀬川および阿武隈川の支流移(うつし)川とその支流口太(くちぶと)川との分水界を成している。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7033641