水無川
【みずなしがわ】

南会津郡田島町東部にあり，栃木県との県境の男鹿(おが)岳（1,777m）北斜面から北流し阿賀川（大川）に合流する長さ約15kmの１級河川。上流部は深い峡谷となっているが，中流部の栗生沢(くりうざわ)付近において，両岸の支谷から運ばれた大量の砂礫の堆積による扇状地を広げ，そこから下流に幅0.6～１kmの扇状地段丘を発達させる。下流部５kmほどは水流は伏流となり，河床に水をみないことから水無川の名が生まれた。活発な砂礫の供給は合流地点にまで及び，阿賀川の流路を北へ押している。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7034191