100辞書・辞典一括検索

JLogos

11

八溝山地
【やみぞさんち】


県南部,西白河郡表郷村,東白川郡棚倉(たなぐら)町・塙(はなわ)町・矢祭(やまつり)町から茨城県・栃木県に連なる標高600~1,000mの山地。関東地方との分水界を成す。最高峰の八溝山(1,022.2m)を主峰とし,八溝・鷲ノ子(わしのこ)・鶏足(けいそく)・筑波(つくば)の各山地に分かれる。「常陸国風土記」には,「陸奥の国との堺の岳(やま)なり」と記されている。地質は主に粘板岩・砂岩などの古生層から成り,東部と南部は花崗岩がみられる壮年期の山地である。東麓は400m内外の山麓面を形成し,久慈川を経て阿武隈(あぶくま)山地に接する。シャクナゲ・八溝天然林などの植生がある。八溝山地を中心とする山岳・渓谷美は奥久慈県立自然公園に指定されている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7034730