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湯川渓谷
【ゆかわけいこく】


二本松市を流れる油井(ゆい)川(通称湯川)上流部の渓谷をいう。阿武隈(あぶくま)川水系に属する1級河川で,河川台帳では油井川となっているが,上流部は古くから湯川と呼ばれてきた。鉄山(てつざん)火口底,くろがね小屋(山小屋)付近に源を発し,19kmほど東流して安達郡安達町油井で阿武隈川に合流する。源流付近は岳温泉の湯元地帯で各所に蒸気孔や温泉湧出口がみられる。5kmほど下流には最近開発された塩沢温泉がある。塩沢温泉より上流部は洪積世末期に鉄山の流出した溶岩台地を湯川が浸食したために,屏風岩・荒神岩・天狗岩などの絶壁や,三階滝・八幡滝・想恋の滝・霧降の滝などが連続し,湯川渓谷と呼ばれている。川沿いに登山道があり,新緑と紅葉の頃には訪れる人が多い。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7034748