100辞書・辞典一括検索

JLogos

10

好間川
【よしまがわ】


いわき市三和町長沢峠付近から流出し,同市好間町川中子(かわなご)で夏井川に合流する夏井川の支流。上流部は上市萱~合戸(ごうど)間に細長い谷底平野をつくり,耕地・集落・道路(旧三坂街道,現国道49号)が分布する。中流は合戸~大畑間で水石山系と湯ノ岳山系の断層谷を流れて峡谷部となり,2つの発電所がある。大畑~川中子の下流部は沖積地となり,中世好嶋荘の所在地であったが,都市化が進行している。中~下流部沿岸は,好間炭坑として石炭産業の栄えた所でもある。この河川に沿って国道49号が昭和40年初めに整備され,いわき~郡山間の連絡道路として利用されている。地殻変動が多く,河谷からは安山岩質の好間石が採取され,水石(すいせき)愛好家に珍重されている。合流点近く,小谷作・愛谷に好間工業団地が丘陵地に造成中である。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7034845