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雨引山
【あまびきさん】


筑波山塊西列山地の北端に位置する山。標高409.3m。花崗岩を基盤とする。真壁郡真壁町と西茨城郡岩瀬町との境界をなし,分水界をなす。東麓は筑波山塊東列山地との間に狭隘部をつくり,古くから岩瀬地方と柿岡盆地との交通の要衝。西麓は筑波鉄道・主要地方道筑波益子線が南北に通り岩瀬地方と土浦方面を結ぶ。南西麓には雨引観音(雨引山楽法寺)があり,安産・子育て観音として広い信仰圏をもつ。4月の第1日曜日には関東三大奇祭の1つ「マダラ鬼神祭」が行われる。筑波山・加波山を望む景勝の地で,桜の名所としても知られる。明治17年自由民権運動家富松高安らが加波山挙兵を行った際,同志の玉水嘉一らは多数の爆裂弾をもって,雨引山の勝田盛一郎宅に集合してた。花崗岩が豊富で,北部は上城型花崗岩の産地として知られる。この石材は土木建築用材・墓石・敷石・鳥居などに加工される。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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