100辞書・辞典一括検索

JLogos

14

伊讃美が原
【いさみがはら】


下館市西部を流れる鬼怒(きぬ)川と小貝川支流大谷川の間にある原。古くは飯島が原ともいった。地名は明治40年の陸軍大演習の際に明治天皇が命名。鬼怒川左岸の河岸段丘で,西側で標高40m前後,東側で35m前後と西から東に緩やかに傾斜している。人家はほとんどなく,一面平地林をなしていた。陸軍大演習を契機に伐採・開墾が行われたが,乏水性台地のため土地が荒れ果てた。当時の伊讃村村長堀江亀一郎は農業用水の導入を図り,鬼怒川左岸の小川河岸から電力取水し,私財を投じて耕地整理組合をつくり,大正4年用水路建設に着手した。この伊讃美が原用水は大正7年に完成し約400haに及ぶ耕地が造成された。現在玉戸団地が造成され,都市化が進んでいる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7035392