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神峯山
【かみねさん】


多賀山地に属す標高約598mの山。北側斜面は十王町に入り緩傾斜するが,南側斜面は日立市宮田川の浸食が進み急傾斜をなす。宮田川に沿って日立鉱山による鉱山集落が明治末期から発達し,日立市の鉱工業発展の発祥地とされてきた。第2次大戦中から戦後にかけて最盛時には7,000人近くがこの集落に住み大変なにぎわいをみせたが,昭和56年に閉山となり昔日の面影はない。この山の南東の稜線には標高247.6mの鞍掛山が続き,そのふもとにはかみね公園などのレジャー施設がある。山頂には日立市の気象観測所があるほか,元禄8年徳川光圀によって宮田・助川・会瀬3か村の鎮守とされたといわれる神峰神社がある。日立風流物はこの神社の大祭に奉納されてきたもので国無形民俗文化財。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7036552