100辞書・辞典一括検索

JLogos

18

鶏足山
【けいそくさん】


鶏足(とりあし)山塊のほぼ中央部にあり,同山塊の主峰をなす山。「とりあしさん」ともいう。標高430.5m。栃木県茂木(もてぎ)町と七会(ななかい)村との境にあり,那珂川支流の逆川(栃木県)と水戸市北西部で那珂川に注ぐ藤井川との分水界をなす。地名の由来は,「新編常陸」に「茨城郡片庭村ニアリ〈古ノ新治郡〉,真壁ノ富士ニ比スルニヤゝ大ナリ,山頂ニ大石アリ,石面莚八枚ヲシクベシ,石ニ鶏ノ趾ニ似タル文,鮮明ニ見ユルモノ多クアリ,故ニ山ノ名トス,石理ハ麁ナリ,按ニコノ石ハ,一ニ紅葉石ト云モノナリ」とある。山間地のため集落は東斜面や南斜面の傾斜の緩やかな日向斜面に分布し,鶏足山東部の藤井川の河岸段丘上に上赤沢・下赤沢・大畑・上徳蔵などの集落が発達している。近年は鶏足山東稜沿いの緩斜面を利用して,徳蔵にゴルフ場が開発された。周辺はイノシシの棲息地として知られる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7036945