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神戸原
【ごうどがはら】


鹿嶋市中・南部にある原。鹿島台地の南部にあたり,標高38~60mの平坦な地形をなす。「風土記」香島郡条に香島(鹿島)神社の所領している「神戸は六十五烟なり」と見える。この神戸と神戸原について「新編常陸」に「鹿島郡鹿島ノ北二里余ニアリ,コノ原ニ鹿島ノ鳥居ヲ建タリ,是昔ノ神戸ノアリケル処ナルベシ,神戸ハ神領ノ百姓ヲ云リ」とあるが,定かではない。鹿島神社の一の鳥居は,北は神戸,森,南は深芝,西は大船津,東は明石に建てられていたので,神戸原は神戸,森と考えられる。神戸,森はかつてはうっそうと巨木が茂り,鹿島浦を航海する船の目標になっていたという。現在海岸には別荘地の造成がみられ,都市化が進んでいる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7036994