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猿島北相馬台地
【さしまきたそうまだいち】


常陸台地の一部,県南西部に分布する洪積台地。利根川北部に位置し,飯沼川・鬼怒(きぬ)川・小貝川に分断されて複雑な形をなし,猿島・北相馬郡に及んでいる。関東造盆地運動の中心部に近いため,古河付近では標高15~20mと低く,南東部に移行するにしたがって高度を増してくる。台地は3m前後の関東ローム層に覆われ,畑地や平地林が多い。この台地は猿島茶の生産地として知られる。また昭和初期頃から東京方面のし尿が江戸川水運を利用して境町や岩井町周辺地域に,水戸街道(現国道6号)をトラック輸送により取手市・守谷町周辺地域に運ばれ,ハクサイ・カボチャ・サトイモを生産する園芸農業地域を形成した(日本地誌)。また自然的障害をなす利根川には,第2次大戦後茅吹大橋や境大橋などが建設され,東京市場との結びつきが強まり,近郊農業が盛んになった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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