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常磐海岸台地
【じょうばんかいがんだいち】


北茨城市から日立市にかけてほぼ南北に約40kmにのびる多賀山地東部,太平洋沿岸の台地。標高20~70mで,山地に向けて高く,海岸部に向けて低くなる。第三紀層の多賀層群といわれる砂岩・凝灰岩・泥岩などからなり,上部に礫岩や関東ローム層がみられる。北茨城市や高萩市・十王町ではこの台地と沖積地が所により急崖をもって接し地形的に明瞭であるが,日立市にあってはこの台地が市域の主要部をなし,宮田川・鮎川・桜川などの浸食谷が発達する。明治中頃まではこの台地上は純農業地帯であったが,国鉄常磐線や国道6号による交通網の整備,日立鉱山や日立製作所また常磐炭田の発展とともに工鉱業地帯が形成され,人口増加によって都市化が進んだ。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7037726