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瑞竜山
【ずいりゅうさん】


阿武隈高地の南端をなす久慈山地の南部,国見山の南東にある山。古くは国見山・東国見山ともよばれた。国鉄水郡線常陸太田駅より約4km北方,常陸太田市瑞竜町にある。金山が水戸徳川家の歴代藩主の墓所となっており,樹齢を経たマツ・ヒノキ・スギのうっそうとした森林で覆われた山中には,初代藩主徳川頼房・2代光圀・3代綱条・4代宗堯・5代宗・6代治保・7代治紀・8代斉修・9代斉昭・10代慶篤・11代昭武・12代篤敬およびその夫人の墓が整然と並ぶ。初代藩主から10代藩主までは儒葬により,墓碑は亀の胴体に竜の首をつけた首亀趺,墳墓は馬鬣封(ばりようほう)といって馬のたてがみのように土を盛っている。また,明国から亡命した儒学者朱舜水の墓もある。朱舜水は儒学を水戸藩で講じ,水戸学に影響を与えた。光圀は舜水を厚遇し,自ら筆をとって「明徴君子朱子墓」と記している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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