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千束原
【せんぞくはら】


水戸市東部の吉田町から酒門町にかけてある原。標高28~30mで東茨城台地の一部をなす。古くは千束野ともいった。「水府志料」には「千束野 東西十七町余,南北十五町余あり。坂戸,吉田の地にて吉田,古宿,坂戸,細谷,吉沼,谷田,六反田,栗崎,東前,上大野西,上大野東,圷大野,中大野,下大野,大串,飯島,小泉,川又,塩崎,平戸,島田,渋井等二十二ケ村の秣場なり」とある。江戸期は東部を水戸(江戸)街道が通り,南部に長岡宿が発達した。水戸市には両側に塚のある一里塚が残る。江戸期の天保改革で,徳川斉昭が追鳥狩という軍事訓練を実施した際,その第1回目が天保11年3月この地で実施されたが,その後は千波原に移った。集落は水戸街道(陸前浜街道)に沿って街村状の発達がみられたが,国道6号(当初バイパス)が東部を通過し,米沢工業団地が造成され,都市化が著しい。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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