100辞書・辞典一括検索

JLogos

7

千波原
【せんばはら】


千波湖南部にある原。標高30m前後で東茨城台地の一部をなす。旧緑岡村に属し,明治30年代の村は「沿革誌」に「山林原野多クシテ耕地其間ニアルモ概シテ平坦ナリ」と記述されている。「水府志料」千波村の項には,「中央は原野なり」と見え,「秣場 三十六町歩余あり」と記されている。北部には排水によい地形を利用して,水戸藩が領内の茶業の普及を図った御茶園がある。水戸藩の天保改革で藩主徳川斉昭が追鳥狩という軍事訓練を実施した場所にあてられた。現在は西側を通る国道6号に沿って自動車関係の工場が集中し,都市化が進んでいる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7037954